小児の肘内障「子供の腕が抜けたんです・・・」
こんにちは!
久々に登場します。やまやです![]()
今日は小児に起こる肘内障の症例です。

時々「子供の腕が抜けた・・」とか「肘が抜けた・・」
という話を聞きませんか?
人によって表現の仕方は様々です。
先日、「子供の腕を引っ張ったら肩が抜けたんです・・・」
というお母様からの問い合わせがありました。
状況を聞いて来院していただくことに。
午後の診療時間が始まって間もなく2〜3歳の男の子とお母様らしき方が入って来られました。
男の子は一見痛がっている様子もなくお母様の前を歩いて待合に入ってきたのでそのままキッズスペースに案内すると、すぐにおもちゃで遊び始めました。
その間にお母様に問診票をご記入いただき、キッズスペースの横でお子様の様子を見ながら問診へ。
K君は2歳でした。
(私)
「今日はどうされました
」
(母)
「子供の腕を引っ張ったら、多分外れたらしく・・
左利きなのですが左手を使おうとしないんです」
K君を見ると確かに、左手はダランと下げたまま右手だけでおもちゃを掴んでいました。
(私)
「以前にも同じようなことがありましたか?
」
(母)
「はい。一度外れたことがあります。今日も同じような感じだったので連れてきました」
K君を遊ばせながら触診すると、外れていたのは肩ではなく、肘の関節のところで親指側にある橈骨という骨がバンド状の靭帯から抜けてしまい亜脱臼となる「肘内障」でした。
これは腕をダランと下げているときは良いですが、曲げようとしたり、肘を触ったりすると痛がります。
また子供ははっきりと痛い場所を言えないので大人はどこが原因なのかわかりづらく、それで人によって様々な表現の仕方になります。
お母様に症状の説明をして、徒手整復を施しました。
整復する瞬間は痛みを伴い、多くのお子様が泣き出したり嫌がります。
ですが短い時間で終わるもの。
K君もほんの1〜2分ほどで整復が終わり、あとは腕をいつも通り使い出すのを確認するだけ。
整復後は痛みの記憶が残っているのですぐには使い出さないことが多く、しばらくはキッズスペースで遊ばせ自然と使い出すのを待つことに。
裏でカルテの記入をしていたら、お母様の声が聞こえてきました。
(母)「あ、左手使えてるね」
私も様子を見に。
「K君最後に先生にハイタッチして
」
とお願いすると、右手でバイバイ・・・ってあれ?![]()
でもキッズスペースの扉を左手で勢いよく開け閉めしていたので、「これだけ動かせれば問題ないですね
」
とお母様にお話し、動作の確認OK!
その後は特に固定やリハビリは必要ありません。
K君は元気に帰って行きました。
2〜5歳のお子様に多い肘内障の予防法はこちら![]()
今回のケースは、以前にも同じことを経験されていたのでお母様も落ち着いて対応されていました。
注意していてもお子様の動きは予測できない時があります。
肘内障はとっさに腕を引っ張ってしまう時に起こりやすいもの。
「あれ、外れたかな?」となっても慌てずに、お近くの医療機関に早めにご相談ください![]()












